生物系

特定外来生物カダヤシ

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釣りに行くと、近くの見ず知らずの釣り人と会話することも多いですよね

何年か前の話になりますが、釣りに行き隣の見知らぬおっちゃんと話していたとき、ふとこんな会話になりました。

 

おっちゃん:メダカいらんか?家におるのが増えて困っとるんよ

俺:変わったやつ?

おっちゃん:いや、近所の川で取ってきたやつ

俺:卵取らんかったら、親が食うからそんなに増えんでしょ

おっちゃん:卵?腹から直接子供が産まれてくるで

敢えて指摘はしませんでしたが「それってもしかしてカダヤシでは?

・カダヤシとは

元々は北アメリカ原産の魚であるが、ボウフラを退治する目的などで移殖された。

ウィキペディアへ

2006年2月に特定外来生物として指定され、輸入は販売はもちろん、採取して持ち帰ることや飼育も許可なしで行うことは違法です。

・メダカの仲間?

外見はメダカとカダヤシは似ています。

が、同じ仲間でも親戚でも何でもありません。

メダカは「ダツ目」、カダヤシは「カダヤシ目」。

メダカは卵を水草などに産み付けますが、カダヤシはお腹の中で卵を孵し、仔魚を産みます。

また、自然界では両方同じ場所にいることもあります。

見た目が似ているため、交雑するのではないかという心配する方もいるかも知れませんが、分類上全く別の魚ですので交雑することはないです。

・メダカとカダヤシの見分け方は?

上からみて見分けるのは少々難しいです。
横から見たとき、分かりやすい特徴は以下の通り

・尾びれが丸い
・尻びれが前の方についていて、付け根の幅が狭い

このような特徴が見られたら、それはカダヤシですので、間違って持って帰らないようにしましょう。

もしメダカだと思って飼っていた魚が、卵ではなく腹から子供が直接産まれるのを目撃した場合、それは間違いなくメダカではありません。

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