以前、知り合いの家に伺ったとき、飼っている金魚に目が留まりました。
その金魚を眺めているとその方から
「それは出雲なんきんいう天然記念物じゃ」
と教えてもらいました。
「金魚なのに天然記念物!?」
天然記念物といえば「アユモドキ」や「オオサンショウウオ」なんかが思いつきますが、当然天然に存在しているものです。
金魚はご存知の通り、人の手によって改良が加えられてできたものなので、天然の金魚は存在しません。
なのに「天然」記念物というのに違和感を感じたのを覚えています。
・天然記念物の金魚はどんな種類がいるのか
ちょっと気になったので調べてみたところ、3種の天然記念物の金魚がいるそうです。
・土佐錦(とさきん)
昭和44年(1969年)に高知県天然記念物に指定
・出雲南京(なんきん)
昭和57年(1982年)に、島根県の天然記念物に指定
・地金(じきん)
昭和33年(1958年)に、愛知県の天然記念物に指定
金魚にはあまり興味がなかったので知りませんでしたが、結構前から指定されていたんですね。
・金魚の歴史は?
金魚の発祥は中国だそうで、なんと1600年も前から飼育されていたらしい。
日本には1500年頃に中国から伝来し、江戸時代から観賞用として一般にも広まったらしいですね
400年以上も歴史があるのはびっくり
・錦鯉やメダカは?
同じように人間の手によって改良が加えられ、観賞魚として定着しているものとして思いつくのは錦鯉とメダカです。
調べた限りでは天然記念物に指定されている錦鯉、メダカはありませんでした。
メダカは人の手によって改良されだしてからせいぜい数十年なので、まあ当然でしょう。
錦鯉は200年ぐらいの歴史があるそうなので、将来指定される品種が出てくることもあるかも知れません。